シリンダー・ピストン周りのトラブル例や予防など・・・ |
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トレポンのシリンダーは構造上、チャンバーに入り込んだ物を良く吸い込んでしまいます。
ノズルの前後動をピストンに依存しているトレポンでは、そのゴミによってノズルを引っ張るOリングなどにダメージを
与えやすい構造なので定期的に清掃することが、ピストン周りのトラブルの予防になると思います。
特にノズルを引っ張るOリング(小)は消耗品と割り切って定期的に交換すると幸せになれます |
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05モデルの頃にノズルの組み立て工程でバネが噛み込んでノズルを締め切れていない個体があります。
0.5ミリくらい全長が長くなるのですが、構造上ピストンが前進した時にピストンヘッドに当たってしまい打痕が
残ってしまいますが、他の影響は、打撃音が少し甲高くなってピストン周りに多少余計にストレスが掛かるかも?
その後、メーカーで組み立て治具を作ったり構造を変えて確実に締めるようにしたので現在は解消したようです。 |
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シリンダーのトラブルで一番危険なのがピストンのラック折れです。
折れてしまったらシリンダーを交換すれば速攻で復帰できるのがトレポンの利点ですが、欠けたラックが万一
ギアボックスに落ちて咬み込むとギアボックスのOHも必要になります。
ラック折れはスタンダードの亜鉛製ギアはメカニカルヒューズ的な設計思想で使用されているので折れたら交換
すれば良いのですが、それでも折れるのが心配な人はMAX用のスチール製切削ギアに交換すると亜鉛製よりも
確実に強度は上がります。
ただし、組み立て時にピストンに、はめ込むだけでなく瞬間接着剤で確実に養生しないと一番最初に引っ掛かる歯が
思ったよりも早く欠ける場合がありますw
チャレンジキットや自分で交換して、数百程度で亜鉛製ギアが何回も欠けまくる場合は
殆どはラックギアの組み立て方に問題があると思われ〜 |
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ピストンラックギアが折れたときにピストンアッセンブリーで丸ごと交換するセレブな方は無問題ですが
意地でもラックギアだけ交換したい時に、折れたラックに瞬着が生きているとピストンから綺麗に剥がすのは
非常に面倒で困難ですが自分はこんな感じで剥がしています〜
用意するのはヤカンで沸かした熱湯と、ラジペンのようなピストンを掴む&ラックを抜く為の道具だけです。
熱湯を沸かしたらラックギアを狙って細く湯をかけます。
そうすると熱で瞬着が弱って更に樹脂ピストンの方も緩くなるので、ラックを軽く引き抜くことが出来ます。
ただし、熱でピストンが柔らかくなるのでラックを抜く時に扱いが悪いとピストンが変形しますw
更に写真のピストンでは撮影に気を取られ、最初に派手にダバダバとピストン全体に湯をかけてしまい
ラックの折れ目辺りの薄い部分が内側に垂れこんでしまいましたorz
この状態だと、ラックの折れやすい位置の下に微妙な空洞が出来てしまい、瞬着を吸わせても剥がれやすく
なりそうなので新しく入れるラックギアの寿命に影響がありそうなので、ここまで変形したら失敗ってことで
おとなしくピストンも交換しますw
今まで数回交換していますが、失敗したのは今回が初めてなので普通にやれば滅多な事はないと思います〜 |
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